大手ヘッジファンドが 【破綻】!?
今日は、ほとんど休んでいました・・・
↓ ↓
いやはや、
何とも“荒れ相場”になってきています。
今月3日に中国は、預金準備率の0.5%引き上げを
発表しましたが、発表当日、中国、香港市場、ロンドン市場
は休場で、その日のNY株式市場は、大幅に反発。
NY外為市場でもドル堅調のうごきとなりました。
この動きを見て、
「おかしいなー。やはり織り込み済みだったのか・・・」と
思っていました。
預金準備率の0.5%上げが発表後、
最初の取引となった4日の上海、香港市場は急落・・・
その後、ロンドン市場でも、ユーロが急落。
しかし、ドルは下落したものの、
その後、カバーが入り値をもどしました。
そして、本日の上海、香港株式市場は
連日の急落・・・。
ドル、ユーロとも、対円で下落が続いている状況です。
現在、Nikkei 225 CFD は、
10700円台前半で推移しており、
明日のCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)の
終値によっては、日本の株式市場は、
寄付きから、大幅に下落する可能性も
出てきています。
4月6日、「株式関連指標のウラ読み」でも
書きましたが、やはり今回も
「信用取引の評価損率」の見方は
正しかったという結果になるのではないかと思います。
空売りの準備を進めいたことは、
すでに皆さんにお伝えしているとおりです。
仮に大幅に調整するとしても、
1-2ヶ月くらいではないかと思っています。
ただ、その後、ギリシャ問題が他に波及する
可能性は、否定できません・・・。
今回のギリシャ問題を発端として、
仮に、“ヘッジファンドの破綻”などということになれば、
ドルも株式も下落するということになりかねません。
少し、考えが偏っているかもしれませんが、
米オバマ大統領、ボルカー元FRB議長とも
ウォール街を「表面的」には敵視しており、
潰しにかかることも、まったくあり得ない話では
ないかもしれません・・・。
ソブリン・リスク(国家への融資に対するリスク)が
きっかけで、大型ヘッジファンドの破綻したケースが
あります。
「LTCM(ロング・ターム・キャピタル・マネジメント)」
の破綻です・・・
LTTCMは、高レバレッジをかけ、
ロシア、アルゼンチン、イタリア、アジアなど
高金利の国債を買い、米国債を空売りしていましたが、
1997年7月に起きた「アジア通貨危機」で痛手を負い、
そして、翌年8月の「ロシア危機」で、
LTCMは、資金の半分以上を吹き飛ばし、
破綻に追い込まれることになります。
以下、当時の新聞記事です。
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【ロシア危機】
【ヘッジファンドの大損を伝えています】
当時、ジョージ・ソロス率いる、「クウォンタム・ファンド」も
20億ドルの損失を計上したと報じられています。
(出所:日本経済新聞・日経金融新聞)
ロシア危機が発覚し、
ヘッジファンドの危機が表面化したとき、
ドルは急落しました。
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(出所:パンローリング・チャートギャラリー)
当時と、今とでは、
大きく経済状況は違っており、
当時と同じことが起こるとは思えません。
しかしながら、今年のヘッジファンドの大きなテーマとして
「ソブリン・リスク」であると、昨年から言われていました。
相場の値動きという点では、
当時と似ていると思うのは、
私だけではないかもしれません・・・。
現時点では、できるだけポジションサイズを
軽くしておき、機動的に動けるように
しておくというのが、最善策であると考えています。
いかがでしょうか・・・