ギリシャ債務交換懸念から、NY株式市場は急落


stock_decline_71648336【海外の市況】
日経平均株価終値:9637.63
IV:25.39
NYダウ : 12759.15 -203.66
ナスダック:2910.32 -40.16
米10年債利回り: 1.943 -0.068
CME225先物: 9535 -115
NY金:1671.4 -31.6
NY原油: 104.70 -2.02
【本日の重要指標】
14:00:1月景気動向指数(日)
22:15:米2月ADP雇用統計
【相場観測の注目点】
・NY市場、急落。利益確定売り広がる。
・ギリシャ債務交換への懸念広がる
・中国、経済成長率引き下げで、上海、香港市場急落。
【今日のポイント】
日経平均株価は、高値警戒感からようやく調整に
向かいつつある。
株価がもう一段上を目指すための「スピード調整」であり
市場参会者においては、歓迎すべき調整となる。
中国全国人民代表大会(全人代)で、経済成長率の目標を
8%から、7.5%に引き下げると表明。
これを受けた、上海、香港株式市場は下落した。
この下落を見て、国内先物市場は、売り優勢の展開となり
日経平均株価は、9600円台前半まで下落した。
外国為替市場でも、急激な円安が一服する動きとなり、
総体的に、円高ドル安傾向となっている。
NY株式市場は、ギリシャ債務交換への懸念から
利益確定売りが広がり、200ドルを越す
大幅な下落となった。
これにより、スピード調整が確実となった。
騰落レシオは、いまだ120ポイントを超えており、
信用取引評価損益率は、マイナス7.15%と
かなり高い位置にある。
これらの指標の数値から考えれば、
当然、株価は一旦調整が求められる。
このことは、あらゆる場面で申し上げた通りである。
では、どの辺まで調整するのかということだが、
下記の日経平均株価をご覧いただきたい。
初心者が1年で100万円を300万円にする株式投資ノウハウ
今年の安値から、直近の高値まで、
フィボナッチ・リトレースメントを見ると、
もっとも可能性の高い、38.2%の押し目の数値は、
9286円付近となっている。
したがって、9300円前後までの調整幅が
想定されるだろう。
50%の押し幅で、9107円ということになっているが
現在の環境から考えると、可能性としては低いのでは
ないだろうか。
まずは、9300円程度の調整を考えておきたい。
本日は米2月ADP雇用統計、
週末には米2月失業率の発表が控えている。
したがって、ディーラーとしては動きにくくなる。
基本的なスタンスは、様子見。
手掛けるのであれば、小型の材料株の
短期売買ということになるだろう。
できれば、先述の押し目まで十分引き付けてから、
主力銘柄中心にエントリーすべきだろう。
【本日の戦略】
CME225先物は、9535円で、
シカゴの取引を終えている。
したがって、東京市場の寄り付きは、
総じて売りで始まるだろう。
売り一巡後、ほとんど戻ることなく
じり安の展開を想定する。
引き続き、上海、香港市場の動きに注目したい。
全人代での経済成長率を引き下げたことに対して、
市場ではそれなりにインパクトを持つ。
事実、株式市場は急落している。
市場は、中国共産党の政策を織り込んでくるだろう。
よって、10時以降、先物の売り主導を想定している
ので、上海市場の動きを見ながら、ショートポジションを
考える。


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