ディーラーの仕事・・・


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今日は、私が経験した
ディーラー時代のお話を
させていただきます。
私は主に日本株を担当していました。
朝、7時くらいに出社し、
まずは、海外市場がどう動いたかの
情報収集から始まります。
私は基本的に、オーバーナイトの
ポジションは持ちませんでしたので
前日の海外の動き、金利の動きから、
今日、株式市場の話題になりそうな
材料を考えて、投資する銘柄リストを
20から30銘柄のリストを作らされて
いました。
また、当時のディーラー仲間と
情報交換しながら、彼らのポジションを
それとなく聞いてみたり、また相場の強弱感
を意見交換したりというのが、毎朝の活動でした。
そして、8:30からは、外資系証券の動向、
顧客の注文をさばく「カスタマーディラー」
と言われている人間のポジションの動向など
から、9:00時点で、買いが優勢なのか、
売りが優勢なのかを判断し、自分のピックアップした
銘柄の注文状況を把握していきます。
以前、我々が見ている端末は、
寄り付きの株数、発注件数、発注元の証券会社
まで見れました。
各取引所の会員権を持っていましたので、
これらの情報は、すべて見れました。
ディーラーは、手持ち玉を損切りするなどの
理由以外、寄り付きで注文を執行することは
基本的には行いません。
寄り付きは、価格がブレやすくなるので、
大体、いくらで寄り付くかは、端末で分かりますが、
ディーラーという職業は、(今も変わりはないと思いますが)
1円でも安く買う、1円でも高く売るために
相場の板に注視し、注文を執行していくのです。
ですので、分からない価格で約定する寄り付きで
注文を執行することは、基本的には、ないのです。
先ほども、述べたように、
買わなければいけない理由、
売らなければならない理由
がある場合だけ、寄り付き、成行きで注文を入れます。
午前中に利食いができれば、その日の午後は
楽な気分でいられます。
しかし、午前中の商いで、ヘタを打ってしまうと、
午後は大変です。。
1日の利益のノルマがありますから、
それを達成するために必死で情報をかき集めます。
私の場合は、1ヶ月に2-3000万円程度の
ノルマでした。それほど大きくはないですね。
儲かった日は、仲間を連れて、
兜町の飲み屋から銀座あたりまで
飲みにいきます。
ダメだった日も、兜町から、銀座まで・・・
どちらにしても、昔の証券ディーラーは、
夜の遊びが活発でした。
今のほうが、よっぽどマジメだと思います・・・。
当時のディーラーは、こんな感じで
過ごしていました。
外資のディーラーは、もっとハデだったように
記憶しています・・・。
次回は、私の「さまざまな失敗談」を
させていただきます。