ソロスがユーロを攻撃する日・・・
EU加盟27カ国が、
IMF(国際通貨基金)が、
不測の事態に備え、
最大89兆円の基金を
創設することで合意しました。
また、欧州中銀(ECB)、
トリシェ総裁は、ユーロ圏諸国の
中央銀行が国債の買い入れを
はじめたことを明らかにしました。
ここまで踏み込んだ措置をしたことで、
NY株式市場は、400ドルを超える
上昇となっています。
ただ、このギリシャ問題は、
裏を返せば報道されていた以上に
ひどい状態になっているということが、
今回の金融支援で
明らかになりました。
火種は依然残っており、
ユーロ問題は、かなり厳しい目で
見ておく必要がありそうです。
昨日の株式市場は、
出来高面ではそれほど盛り上がらず、
単なる買戻しに留まったようです。
おそらく、市場参加者の多くは、
まだ危機が去ったとは
考えていないということだと思います。
ただ、今月に関して言うならば、
買戻しの動きが優勢となるでしょう。
NY株式市場が、大幅上昇となり、
本日、どこまで買い戻し圧力が
増してくるかに注目したいと思います。
ショートカバーが一巡すれば、
再び、相場は下落に向かうと思われます。
今回の危機は、「ユーロ」という通貨が、
市場の信任を揺るがす事件に
発展しかねないということが最大の関心事です。
90年代、ジョージソロス率いる、
クウォンタム・ファンドが、
大規模な英ポンド売りを仕掛け、
大成功したことがありましたが、
もしかすると、欧州各国の
ソブリン・リスクを材料に、
ヘッジファンドが、大規模なユーロ売りを
仕掛けてくるかもしれません。
個々の国の
法律、文化、経済規模、文化などが
異なる国々が、単一通貨を導入し、
維持することは、非常に難しいということを、
今回、白日の下に晒されたと考えて、
間違いなさそうです。